2024年4月24日

【有料座席指定は5号車のみに】東急電鉄東横線5000・5050系4000番台の“Q SEAT”サービスの内容を一部変更へ

2024年4月24日、東急電鉄が昨年8月10日から東横線で運用している有料座席指定サービスの“Q SEAT”について、2024年5月7日から利便性向上と利用状況を踏まえ、サービスの一部内容を変更すると発表しました。同線の“Q SEAT”車両は東急電鉄5000・5050系4000番台4112F(元0番台5166F)~4115F(元0番台5169F)の4号車・5号車に連結されています。
▲2024年5月7日から有料座席指定サービス”Q SEAT”の適用車両が4号車・5号車から5号車のみに変更となる。このため4号車での”Q SEAT”サービス適用は5月2日までとなっており、7日からは4号車の”Q SEAT”サービスが解除されるためロングシートに変更となる。
▲転換クロスシート車両のQ SEAT”を4号車・5号車に連結している東急電鉄5000・5050系4000番台4115F(元0番台5169F)。平日の夕夜間の有料座席指定サービスが適用されるのは東横線内だけで、横浜高速鉄道みなとみらい線内では指定券なしで乗車できる。
▲転換クロスシート車両の“Q SEAT”を4号車・5号車に組み込む5000・5050系4000番台4112F(元0番台5166F)。有料座席指定サービスを適用する東横線の下り急行に運用させる必要があることから、平日の一部運用は“Q SEAT”組み込み編成の固定運用となっている。
▲5月7日以降の5000・5050系4000番台の有料座席指定サービス“Q SEAT”サービス対象の適用車両はデハ4500形(デハ4512・デハ4513・デハ4514・デハ4515)のみとなるので注意してほしい。サービス適用時の5号車の乗車場所は渋谷(TY-01)寄りの1番ドアとなる。

5月7日以降の“Q SEAT”サービスが適用される急行列車(渋谷発の下り)は現行の5本から7本に拡大され、サービス適用時間が設定当初から1時間早まり18時35分発の列車からの適用となることで利便性が向上しますが、サービス適用車両は現行の4号車・5号車から、利用状況を鑑みて5号車のみに変更します(4号車のサービス適用を取りやめ)。このことから4号車でのサービス適用は5月2日までとなり、7日以降はサービスのないロングシートに変更され、指定券なしで乗車できるようになります。平日では引き続き56K運用・57K運用・64K運用が編成に“Q SEAT”車両を2両組み込む4112F(元0番台5166F)・4113F(元0番台5167F)・4114F(元0番台5168F)・4115F(元0番台5169F)の固定運用になっているようです。

【有料座席指定サービスQ SEAT”適用列車】※5月7日より適用、Q SEAT表記の列車
《平日56K運用》
中1751→渋1831
中1917←渋1835 Q SEAT(183号)
中1921→渋2002
中2048←渋2005 Q SEAT(201号)
中2051→渋2132
中2217←渋2135 Q SEAT(213号)
中2221→杉2249

《平日57K運用》
中1851→渋1932
中2018←渋1935 Q SEAT(193号)
中2021→渋2102
中2148←渋2105 Q SEAT(211号)
中2151→渋2232

《平日64K運用》
中1821→渋1902
中1947←渋1905 Q SEAT(191号)
中1951→渋2032
中2118←渋2035 Q SEAT(203号)
中2121→渋2202

2024年4月23日

【なぜか制御車だけ】東急電鉄5000系5114Fの両先頭車(クハ5114・クハ5014)が長津田車両工場に入場

2024年4月22日、東急電鉄長津田検車区所属の田園都市線5000系5114Fのうち、渋谷(DT-01,Z-01)寄り先頭車のクハ5114と、中央林間(DT-27)寄り先頭車であるクハ5014が所属先から7500系“TOQ i”に挟まれて長津田車両工場に入場しました。
▲田園都市線の5000系5114Fのクハ5114・クハ5014の制御車2両だけが7500系“TOQ i”に挟まれて長津田車両工場に入場した。東急電鉄では3020系3122Fのサハ3422に線路モニタリング装置を搭載したが、5000系ではどんな動きを見せるのだろうか。

通常の検査入場時はフル編成のままで自走回送して入場するので、両先頭車2両のみの入場を考慮すると何らかの改造工事が実施されるものと思われます。相互直通運転先の東京地下鉄半蔵門線のワンマン運転導入に向けた準備工事なのでしょうか。今年度は半蔵門線のホームドア未設置駅にホームドアを設置する予定であることから、半蔵門の全14駅へのホームドア設置完了を見据えた工事の可能性があります。なお5000系5114Fにはもともとの6扉車を置き換えた4扉車の中間付随車が組み込まれていますが、線路モニタリング装置搭載であれば、通常は付随車に設置するので、両先頭車だけというのが謎ですが…。

【約1年弱の予定】舞浜ディズニーリゾートライン“Type C”100形の『ファンタジースプリングス・ライナー』運転へ

2024年4月22日、舞浜ディズニーリゾートラインで同年5月7日から来年4月7日まで約1年弱の予定で、東京ディズニーシーの新エリア『ファンタジースプリングス』の2024年6月6日のグランドオープンを記念して、主力車両の“Type C”100形の側面全体にラッピングを施した『ファンタジースプリングス ライナー』を運転すると発表しました。
▲来年4月上旬までの運転が発表された『ファンタジースプリングス ライナー』はイメージとして2024年1月1日就役の“Type C”100形151号編成(グリーン)にラッピングされたものとなっている。内装もファンタジースプリングス一色となるので必見だ。この形式の期間限定ライナーは3種類目に。
▲これまでに“Type C”100形の期間限定ライナー(ラッピング編成)は111号編成(イエロー)と131号編成(ブルー)が担当しており、2種類が運転されていた。今回の『ファンタジースプリング ライナー』で同形式では3種類目となる。
▲もしも“Type C”100形151号編成(グリーン)が『ファンタジースプリングス ライナー』となって運転時刻が公表されれば、現在運用中の“Type X”10形41号編成(グリーン)とともに新旧グリーンの同時運用が容易に狙いやすくなる。

“Type C”100形にラッピングを施した期間限定ライナーは131号編成(ブルー)・111号編成(イエロー)以来で3例目となります。イメージは“Type C”100形151号編成(グリーン)にラッピングされた姿となっていますので、同車両が起用される可能性があります。運転時間公表が予想されますので、今夏あたりに引退が予想される“Type X”10形41号編成(グリーン)との同時運用が見られる可能性がさらに高まりますね。

2024年4月21日

【ついに見れた】舞浜ディズニーリゾートライン“Type C”100形151号編成(グリーン)に出会う

2024年4月20日、私は東京ディズニーシーへ向かった際のことです。場所は東京ディズニーランド・ステーションにて。
“Type C”100形151号編成(グリーン)。新型車両のラストナンバー、ついに見ることができました。この編成は元日から営業運転を開始しています。今夏までには最後の“Type X”10形41号編成(グリーン)が退役し、すべての列車が“Type C”100形での運転となる予定です。

私はリゾート・ゲートウェイ・ステーションから乗車しましたが、乗車する直前に“Type C”100形151号編成の運転中の姿を確認したことと、たまたまですが運転時刻が公表されていた“Type X”41号編成に乗れたため、新旧グリーンを両方とも見ることができました。なおリゾート・ゲートウェイ・ステーションの乗車ホームの最後尾寄りでは工事用の柵が設置されており、そこからの撮影ができない状態となっているために隣駅での撮影となりました。旧グリーンの後続がまさかの新グリーンだったとは。
夕刻の東京ディズニーシー・ステーションからは開園40周年のラッピングを解除した“Type C”111号編成(イエロー)に乗車。すると日中時間帯で一旦入庫した“Type X”41号編成と朝方で一旦入庫したと思われる“Type C”100形151号編成と新旧グリーンが横並びに。新旧共演はいつまで続くのでしょうか。

朝方は“Type X”41号編成(グリーン)・“Type C”100形151号編成(グリーン)・“Type C”100形121号編成(ピーチ)・“Type C”100形111号編成(イエロー)の順番に約3分間隔で運転されていました。このことから日中の時間帯は14時前半あたりまで、“Type X”41号編成(グリーン)・“Type C”100形121号編成(ピーチ)が約6分間隔、そのあと“Type X”41号編成(グリーン)が入庫するタイミングで“Type C”100形111号編成(イエロー)が出庫して約6分間隔で運用されたものと思われます。夕夜間にも再出庫することがありますので、その際に運転間隔が小さくなります。終電間際は約12分間隔ということで、1本のみの運用になります。“Type C”100形151号編成(グリーン)は日中時間帯と夕方には運用されなかったのは間違いなさそう。

今夏に引退する予定の“Type X”10形41号編成(グリーン)は運転時刻が公表されていますので“Type C”100形151号編成(グリーン)が動いていれば新旧両方を狙うことができます。

【さらなる仕様変更は?】横浜市交通局10000形10141Fの中間増備車2両が甲種輸送される

2024年4月19日、川崎車両株式会社兵庫工場にて製造された横浜市交通局グリーンライン10000形10141F(4両固定編成)に組み込む中間増備車(10143+10144)の甲種輸送が実施されました。
▲グリーンライン10000形の6両固定編成への増強は10141Fの分で通算7編成目となる見込みだ。残る中間増備車は当初予定では3編成分(6両)となる。4両固定編成のまま残るのはどの編成になるのだろうか。

グリーンライン10000形の中間増備車は車番から10141Fの分となり、同形式の6両固定編成への増強は通算7編成目になります。中間増備車は川和車両基地に搬入される見通しです。10141Fでは車内案内表示器や種別行先案内表示器などが未更新のままであるので、ドアランプ設置、誘導音の設置、種別行先案内表示器などの更新といった中間増備車に合わせた改造工事を行い6両固定編成になるものとみられます。この形式では6両固定編成への改造が予定されている10141F以外の16編成に“GREEN × EXPO 2027”のヘッドマークが掲出されています。いずれは6両固定編成として運用に戻る場合に10141Fにも掲出されるでしょうね。

【川和車両基地10000形在籍状況】全17編成82両(中間増備車含む) 2024年4月21日現在
《4両固定編成》11編成44両 ※10141Fに10143+10144を増結予定
10011F10021F10041F10051F10061F10071F10091F10141F10151F10161F10171F
《6両固定編成》  6編成36両
10031F10081F10101F10111F10121F10131F

2024年4月18日

【40周年の期間は終了済】東日本旅客鉄道京葉線の舞浜(JE-07)の発車メロディ、まさかの変更なしに?

2023年4月15日から東日本旅客鉄道京葉線舞浜(JE-07)で流れている発車メロディですが、東京ディズニーランド開園40周年イベントが終了した日時以降、すなわち2024年4月1日を過ぎても変更されず、1番線は『君の願いが世界を輝かす』、2番線は『Living in Color』のままとなっているようです。
▲東日本旅客鉄道京葉線の209系500番台とE233系5000番台。これらの系列が発着する舞浜の発車メロディは1番線が“Zip-A-Dee-Doo-Dah”、2番線が“It's A Small World”であったが2024年4月現在も1番線は『君の願いが世界を輝かす』、2番線は『Living in Color』となっている。もともとの“Zip-A-Dee-Doo-Dah”の使用取り止めの関係が絡んでいそうだ。

舞浜の発車メロディはディズニーランド・シーが開園○○周年の節目に発車メロディが期間限定のものに変更されるのが通例となっており(コロナ禍による2021年度のディズニーシー開園20周年を除く)、ディズニーランド開園40周年の発車メロディも2024年3月末まで期間限定になるものと見込まれていました。しかし2024年4月を過ぎても発車メロディはそのままとなっており、これまで使用されていた“Zip-A-Dee-Doo-Dah”の使用を取りやめたことと関係しているものと思われます。このため“It's A Small World”とともに使用を見送ったことで1番線は『君の願いが世界を輝かす』、2番線は『Living in Color』のままになっているものと思われます。2026年にはディズニーシーが開園25周年を迎える予定ですが、2021年の開園20周年のときはコロナ禍ということもあって発車メロディの変更がなかったことから、2026年4月14日あたりまでは『君の願いが世界を輝かす』・『Living in Color』の2曲が流れる可能性がありますね。

【グリーン車より格上を設定】東海旅客鉄道、2026年度からグリーン車よりも上質な個室座席を導入へ

2024年4月17日、東海旅客鉄道がコロナ禍などによる生活様式や働き方の変化により多様化した乗客にニーズに応えるため、東海道新幹線で使用しているN700S系(0番台J編成)の一部車両にグリーン車(8号車・9号車・10号車)よりもさらに上質な設備やサービスを備えた個室座席を導入すると発表しました。
▲N700S系0番台の一部車両に8号車・9号車・10号車のグリーン車指定席よりも上質な設備やサービスを備えた個室座席を導入する(写真は幹オサJ2編成幹オサJ16編成)。利用料金は未定だが、普通車指定席の料金にグリーン料金よりも高い金額の追加が予想される。1編成あたり2室のみの導入ということから、設定されると争奪戦になることは間違いなさそう?
▲N700S系0番台への置き換えが進み数を減らしているN700系2000番台(写真は幹トウX57編成)とN700系1000番台(N700A)に個室座席は設置されないので注意だ。
▲N700S系0番台のグリーン車車内(2022年に撮影・写真は幹トウJ31編成)。N700S系では茶色系の座席が2列・2列で並んでおり、フットレストが設置されている。側面窓の上部には停車駅が近づくとさらに明るくなるライトが設置されている。
▲N700S系0番台の7号車に“S-Work”車両が設定され、B列の一部を潰してパーテーション・ドリンクホルダーを設けた『S-WorkPシート』が設置されている。『S-WorkPシート』の利用には通常の普通車指定席の料金に1,200円の追加が必要だ。

今回導入される個室座席はあくまでもイメージですが、高いプライベート感、セキュリティ環境を備えた完全個室タイプとなり、1編成あたり2室のみとなります。さらには個室専用の車内Wi-Fiやレッグレストを備えたリクライニングシート、車内照明の明るさ・空調の風量・車内放送の音量を自分で調節できる機能の整備が予定されています。木目調の室内で座席の向きは固定される可能性があります。通路側寄りに固定の大きめのテーブルが設けられます。イメージでは客室のデッキ付近(3人掛け座席のある部分)に設けられる印象ですが、私としては廃止した喫煙ルームを活用するのもいいと思います。これはボタンを押すと開く自動ドアを備えていることと、その室内には放送用スピーカーもありますので、座席を設置するには狭いようにも感じますが、灰皿を設置していた部分をなくせば可能になるのではないかと勝手に想像しております。

個室座席の利用層としてはオンラインなどでの打ち合わせを気兼ねなく行いたいビジネスパーソンやプライバシーを重視される方、周囲を気にせずゆっくり寛ぎたい方などを様々な利用層やシーンを想定しているとのことです。

2024年4月17日

【量産先行車は僅か】東日本旅客鉄道E217系都クラY-132編成・都クラY-141編成が長野総合車両センターに配給輸送される

2024年4月17日、東日本旅客鉄道鎌倉車両センター所属のE217系都クラY-132編成(クハE217-2032以下4両)と都クラY-141編成(クハE217-2041以下4両)が新潟車両センター所属のEF64形1030号機に牽引され所属先から南武線経由で長野総合車両センターへ配給輸送されました。廃車解体処分のためと思われます。
▲E217系付属編成の都クラY-132編成がEF64形1030号機に導かれて帰らぬ旅へ。この編成が最後尾となっている(写真2枚目は未更新車時代の姿)。
▲E217系付属編成の都クラY-141編成がEF64形1030号機に導かれて帰らぬ旅へ。下り方の先頭車(増1号車)は元トップナンバーのクハE216-2001で、前面帯下部のステップの形状がクハE217-2041と都クラY-132編成と異なっていたため、撮影会ではリバイバルカラーでの展示に何度か使用されていた。
▲量産先行車として前面帯下部のステップの形状が異なる都クラY-101編成。量産先行車の消滅が近づいている。

今回の配給輸送については夜間帯ではなく日中時間帯に運転されました。基本編成または付属編成2本の廃車の場合は長野総合車両センターへの配給輸送、付属編成単独のみの廃車の場合は東京総合車両センターへの自走回送(ドアステッカー類の撤去)で行われているようです。付属編成2本の廃車は久しぶりのこととなります。今回配給輸送された編成の都クラY-132編成は1998年度、都クラY-141編成は1999年度に製造されており、約25~26年間の活躍となりました。都クラY-141編成の下り方先頭車となっているクハE216-2001は新製当初はすでに廃車となっている都クラY-1編成の1号車として組み込まれていた和式トイレ付きの車両であり、基本編成の1号車に車椅子対応トイレ付きの車両を組み込むこととなったときに編成替えを行った際に都クラY-141編成の下り方先頭車がクハE216-2001となり、クハE217-2041とは先頭車の形状がやや異なっていました(都クラY-1編成も下り方先頭車のクハE216-2061と上り方先頭車のクハE217-1とは異なっていた)。識別点としてクハE217-2041は貫通扉がダミー仕様に対しクハE216-2001には設置されており、前面帯下部のステップ形状がクハE216-2001は貫通扉部分以外に分かれて設置されているタイプに対し、クハE217-2041はダミーの貫通扉部分にまで拡大しているなど、双方の先頭車でも仕様がやや異なるものとなっていました。

2024年4月16日

【60000系は短縮で使用へ】東武鉄道野田線(アーバンパークライン)に5両固定編成の80000系を導入へ

2024年4月16日、東武鉄道が老朽化の進む8000系6両固定編成の置き換えのため、2025年から野田線(アーバンパークライン)向けの新型車両として従来よりも1両短い5両固定編成の新型車両『80000系』を導入すると発表しました。これにより8000系が再び置き換えられる見通しです。リニューアルされていない野田線の10000・10030系の動向にも注意です。
▲いよいよ登場する80000系5両固定編成により再び本格的な置き換えと廃車が予想される8000系(写真は8164F8171F8111F)。昨年夏には8111Fが転入し、1本(8150F)が廃車となったが、いまだに8000系が活躍している。

導入される80000系は5両固定編成25本(125両)ですが、7編成(35両)は全車新製、18編成(90両)は1両欠車の4両で新製されます(このため実際の新製車両数は18両分少ない107両)。これは新製導入時から6両固定編成で運用されている60000系(18編成108両)を1両減らした5両固定編成(18編成90両)に短縮したうえで、編成から外された中間車の1両(18編成分18両)を80000系の中間車として改造編入することで、既存の60000系を6両から5両に短縮するとともに、80000系の新製を予定よりも少なくすることで、廃車をゼロにすることができます。東武鉄道の通勤形電車の新製車両は70000系列以来となります。2024年度事業計画に80000系の新製が盛り込まれるものと思われますが、2024年度はどのくらい導入されるのでしょうか。

車内は家のリビングをテーマとして乗車時に気持ちが安らぐような落ち着いた空間として、一部の車端部(優先席)の座席に『たのしーと』を設置し、子ども部屋をイメージした内装を施します。『たのしーと』は優先席とも異なる座席モケットになりそうですね。また車体側面部にも『たのしーと』と分かるようなグラフィックが施される予定です。80000系の制御装置がどうなるかは予想できませんが、60000系が日立IGBT素子となっているので、そこがどうなるかですね。環境面では同期リラクタンスモータを採用した車両推進システム(SynTRACS)およびリチウムイオン二次電池のSCiBとSIV装置を組み合わせた車上バッテリーシステムを搭載することで、消費電力を8000系と比べて約40パーセント以上削減するとともに高い省エネ性能と低騒音化により環境負荷低減を実現します。

【すでに交換完了】横浜高速鉄道Y000系の列車番号表示器・種別行先案内表示器が更新される

2024年4月までに、東急電鉄長津田検車区所属の横浜高速鉄道Y000系の列車番号表示器と、種別行先案内表示器が従来の橙色LED(3色LED)式から白色(フルカラー)LED式に更新され、全3編成で更新が完了しています。
▲2両3編成の在籍となっているY000系。列車番号表示器と種別行先案内表示器の更新が実施されていた。すでに全3編成で交換済みとなっている。

Y000系は3000系をベースに2両3編成(6両)の在籍ですので、3月下旬から4月までのあいだに更新が行われたようです。Y001Fの『うしでんしゃ』を皮切りに、Y002Fの『ひつじでんしゃ』、Y003Fと交換されていきました。3編成しかなく日中時間帯や土曜休日は1編成のみの運用となるため、3月中の3日間で交換が完了したようです。同系列のベース元となっている3000系は8両固定編成への増強と前後して種別行先案内表示器が更新されましたが、列車番号表示器は従来通りとなっています。田園都市線向け5000系や横浜高速鉄道Y500系のように3000系の列車番号表示器の更新も行われるのでしょうか。