2017年3月1日

東武鉄道が2017年4月21日ダイヤ改正の概要を発表(一般列車ほか)

東武鉄道が2017年4月21日に実施するダイヤ改正の概要を発表しました。前回は500系『Revaty』(3両編成8本)の営業列車への投入による一部特急列車の改正をご紹介しましたが、今回はそれ以外の一般列車におけるダイヤ改正となります。
▲平日朝のラッシュ時間帯を中心に東京地下鉄半蔵門線・東京急行電鉄田園都市線直通列車が増発されることになった。また10000系列を使用する列車についても一部変更が生じる。

現行では南栗橋(TN-03)07:10発の区間準急3602レの行先を北千住(TS-09)から中央林間(DT-27)に変更し、列車種別が準急に変更されます(ただし北千住までの停車駅は現行の区間準急と同じである)。また現行の東武動物公園(TS-30)始発で設定されている06:45発の準急C4683S列車(平日83S運用:東京地下鉄08系または8000系の運用)、07:51発の準急C4780T列車(平日80T運用:30000系または50000・50050系の運用)、08:12発の急行C808K列車(平日08K運用:東京急行電鉄5000系または8500系の運用、改正後は『準急』に格下げ)の3本が伊勢崎線の久喜(TI-02)始発に変更され(06:35発、07:43発、08:03発で)、朝ラッシュ時間帯の久喜発の直通列車が6本に増えます。また久喜方面への最終列車は現在のところ浅草(TS-01)23:02発の区間急行2531レとなっていますが、この久喜方面の最終列車の時刻を繰り下げるため、現行の急行D2156T列車(平日56T運用:30000系または50000・50050系の運用)の行先を南栗橋から久喜に変更し(24:16着)、久喜に到着する最終列車を約17分繰り下げるほか、現行では南栗橋以北の最終列車が浅草22:32発の区間急行2201レとなっていますが(新栃木[TN-12]24:14着)、これを南栗橋で乗り継ぎとするダイヤに変更し、現行の急行D2180T列車(平日80T運用:30000系または50000・50050系の運用)の南栗橋到着を約3分繰り下げた列車ダイヤとして、その接続列車となる南栗橋23:45発の新栃木行き(新栃木24:22着の普通列車か)を新設することで、南栗橋~新栃木間の最終列車の時刻を約8分繰り下げます。

▲日光線と鬼怒川線を下今市(TN-23)で方向転換して直通する列車はこの『AIZUマウントエクスプレス』のみであるが、これを増発して日光エリアの周遊が便利になる。

日光線・鬼怒川線系統では東武日光(TN-25)~鬼怒川温泉(TN-55  ※ただし小佐越[TN-54]~鬼怒川温泉間に新駅『東武ワールドスクエア[新TN-55]』の開業が控えていることから、ダイヤ改正で『TN-56』に変更予定)を直通する列車は会津鉄道AT-600形・AT-650形およびAT-700形・AT-750形による現行の快速『AIZUマウントエクスプレス』の1往復のみ(3号の3114レ3115レと4号の3108レ3109レ)ですが、これを増発し、東武日光から鬼怒川温泉方面へは3本(11:43発→12:18着、13:54発→14:34着、16:33発→17:17着)、鬼怒川温泉から東武日光方面は7本(09:21発→10:08着、10:20発→11:00着、10:58発→11:37着、12:54発→13:34着、14:48発→15:31着、15:14発→15:54着、15:53発→16:32着で、一部は快速『AIZUマウントエクスプレス』の鬼怒川温泉発着の1往復を東武日光発着に変更)となります。

▲浅草~東武日光・新藤原(TN-57  ※ダイヤ改正後は『TN-58』に変更予定)・会津鉄道会津線会津田島間、すなわち東京都・埼玉県・栃木県・福島県の1都3県を直通する運用となっていた6050系による『快速』『区間快速』が今回のダイヤ改正で廃止となる。これにより2両編成3本を連結した6050系の浅草乗り入れが消滅か。

現行ダイヤでは東武鉄道スカイツリーライン系統では特別料金不要の最速達種別となっている、平日ダイヤ・土曜休日ダイヤともに朝の下り4本(33レ[→133レ]・35レ[→135レ]・37レ[→137レ]・39レ[→139レ])が『快速』であるほかは日光線内各駅停車となる『区間快速』が6050系の3本連結によって運転されていますが、日光鬼怒川方面への特急列車の増発により現行の快速と区間快速をすべて廃止し、南栗橋~東武日光・新藤原間で『急行』『区間急行』を新設し、いずれも南栗橋で浅草方面列車と日光方面列車の接続をとります。南栗橋以北の急行停車駅は栗橋、板倉東洋大前(TN-07)、新大平下(TN-10)、栃木(TN-11)、新栃木、新鹿沼(TN-18)、下今市、東武日光で、区間急行停車駅は栗橋、板倉東洋大前、新大平下と新大平下以北の各駅となります(板倉東洋大前以北は現行の『快速』『区間快速』と同じ停車駅)。新設の区間急行停車駅に新たに東日本旅客鉄道宇都宮線(上野東京ライン)との乗換駅となっている栗橋(TN-04)を追加して乗り換えの利便性向上を図ります。これにより南栗橋以北の快速・区間快速停車駅から半蔵門線直通列車を利用する場合は現行ダイヤでは東武動物公園での乗り換えが必要でしたが、ダイヤ改正後では南栗橋での乗り換えに変更となり、半蔵門線直通列車の着席の機会が増えそうです。

それ以外では日光鬼怒川エリア方面と会津エリア方面との周遊観光の利便性向上のため、500系『Revaty』で運転される特急『リバティ会津』『リバティきぬ』『リバティけごん』において下今市以北の停車駅相互間で乗車する場合に限り、座席指定は行われないものの乗車券のみで乗車できます(ただし座席指定を受ける場合は特急券を購入してください)。また伊勢崎線太田(TI-18)での一般列車と特急『りょうもう』の乗り継ぎにおける利便性向上のため一部列車の発着ホームを見直し変更するほか、一部初電の時刻の繰り上げを行い、野田線(アーバンバークライン)では列車時刻の見直しが実施されます。

注意・・・列車種別は主にスカイツリーライン・伊勢崎線系統のもので、列車番号はいずれも2017年4月20日までのダイヤのものとなります。