2017年3月4日

東日本旅客鉄道烏山線キハ40系の営業運転と総武快速線『特別快速』の運転を終了

2017年3月4日に東日本旅客鉄道などでダイヤ改正が行われ、烏山線(宇都宮~宝積寺~烏山)で運用されていた首都圏唯一のキハ40系気動車(宮ミヤ:宇都宮運転所所属)がEV-E301系電車(宮ヤマ:小山車両センター所属)にすべて置き換えられ引退しました。また総武快速線・内房線で運転されていた東京(JO-19)~館山間の『特別快速』の運転が終了しました。
▲ダイヤ改正で約2年の運転を終えた総武快速線・内房線の『特別快速』。最終日の3日はE217系横クラY-19編成+横クラY-111編成(写真1枚目の久里浜[JO-01]寄り4両)が充当された。『特別快速』は4両編成が館山行き、11両編成が木更津止まりのため、『特別快速  館山』と『特別快速  木更津』の表示が見られたが(上りは『特別快速  東京』のみ)、約2年で見納めとなってしまった。

『特別快速』は2015年3月のダイヤ改正で京葉線・内房線で運転している特急『さざなみ』が東京(JE-01)~君津間に運転区間が短縮され、平日の朝夕ラッシュ時間帯に運転されるなど、通勤に特化したダイヤとされたことから、その代替として設定され、総武快速線内は東京、錦糸町(JO-22)、船橋(JO-25)、津田沼(JO-26)、千葉(JO-28)、内房線内は蘇我、五井、木更津、君津、佐貫町、浜金谷、保田、岩井、富浦、館山と停車しました。最終日となった3月3日の2839F列車5839F列車5738F列車2738F列車(いずれも平日39運用)にはE217系横クラY-19編成+横クラY-111編成が充当されました。またこれ以外にも消滅した列車や運転区間を変更した列車も出ました。
▲内房線の千葉始発館山行き普通列車は日中時間帯の運転がなくなり、千葉始発の普通列車は木更津・君津までの区間運転に変更された(館山始発の普通列車は日中時間帯は木更津行き)。利用者の減少に歯止めがかからず、日中時間帯は木更津または君津でそれぞれ折り返しとなり、両駅で乗り換えを強いられることになる。
▲内房線特急『さざなみ』は基本的にE257系500番台で運転されているが、上りの『さざなみ4号』のみで255系による定期運用が復活した。

内房線では日中時間帯の運転形態が大幅に変更され、209系2000・2100番台(千マリ)による普通列車は木更津・君津の両駅を境に分断される形での運転となりました。これにより千葉~館山間を通し運転する普通列車は朝晩のみの運転となったほか、日中時間帯の普通列車の運転本数が毎時3本から毎時2本(千葉始発の場合は1本ずつ木更津行きと君津行きのみ)に削減され、利便性がさらに低下しています。平日の朝夕ラッシュ時間帯に運転される特急『さざなみ』ですが、今回のダイヤ改正で『さざなみ』運用が消滅していた255系(千マリ)による充当列車が約2年ぶりに復活し、君津07:40発→東京08:45着の1004M列車(『さざなみ4号』)で運用されています。それ以外の列車はE257系500番台(千マリ)で運用されています。
▲平日の日中時間帯に見られた上野(JU-02)始発の『普通  新前橋』が高崎止まりに短縮される形でひっそりと消滅した。新前橋行き自体は土曜休日ダイヤで午前中に運転される上野東京ライン直通列車(1840E列車)でも見ることができるが、上野始発は深夜の1本のみとなる。

内房線『特別快速』や日中時間帯の館山発着の列車はもちろんですが、なかにはこっそり消滅した列車もあります。平日の日中時間帯に唯一運転されていた上野始発新前橋行き837M列車が今回の改正を機に消滅し、高崎行きとなりました。ダイヤ改正前最後の日中時間帯の新前橋行き837M列車に充当されていたのはE233系3000番台宮ヤマU225編成+宮ヤマU625編成でした。なお上野始発新前橋行きは現在のダイヤでは深夜の859M列車のみとなります。