2017年5月31日

東日本旅客鉄道E231系500番台八ミツA503編成が東京総合車両センターを出場+α

2017年5月29日、東日本旅客鉄道E231系500番台八ミツA503編成(クハE231-503以下10両)が中央・総武線への転用改造工事を終えて出場し、所属先となる三鷹車両センターまで回送されました。
▲中央・総武線向けE231系500番台は八ミツA503編成で3編成目に。出場時にモハE231形に搭載されているVVVFインバータ装置が交換され、E231系500番台で初めての機器更新車となった。

▲E231系500番台八ミツA503編成が出場した日にE231系0番台で八ミツB6編成に新たな動きが・・・。

この編成は八ミツA520編成(クハE231-520以下10両)・八ミツA540編成(クハE231-540以下10両)と異なり、2号車(元9号車)のモハE231-507、5号車(元6号車)のモハE231-508、8号車(元3号車)のモハE231-509に搭載されている制御装置が新しいものに交換されており、E231系500番台では初めての機器更新車となりました。機器更新工事が進んでいるE231系0番台(八ミツおよび東マト)と同じタイプと思われます。中央・総武線関連では同日にE231系0番台八ミツB6編成(クハE231-6以下10両)が京葉車両センターに回送され、長岡車両センター所属のEF81形140号機と連結試験を行っていた模様です。これは他路線への転用を踏まえた配給輸送の準備のためと思われます。

これとさらに関連して、山手線E235系は量産先行車を含む4編成(東トウ01編成~東トウ04編成)が山手線での営業運転を開始していることから、E235系(配給輸送、試運転、営業運転開始)、E231系0番台・500番台(前者は転属準備、配給輸送か、後者は転属工事、出場回送)の動きが徐々にではありますがめまぐるしくなってきましたので、いよいよ0番台(八ミツ)の本格転属が始まるのか注目されています。

小田急電鉄1000形1063Fと1064F(いずれもリニューアル車)が結成される

2017年5月30日の平日B33運用の再出庫(6410レ6411レ6420レ6427レ)より、小田急電鉄1000形リニューアル車の1063Fと1064Fが結成され、8両編成のB運用に入っています
▲リニューアル車の1063Fは1057Fと組んで以来2度目、一方の1064Fはリニューアル更新工事を受けて初めて8両編成のB運用に充当された。

27日時点で1063Fは3000形3273F(日本車両製造6次車)、1064Fは3000形3269F(川崎重工業5次車)とそれぞれ組んで運用されていましたが、1064Fはそれ以降の目撃情報が無く、のちに両者は解放されたものとみられます。一方の1063Fは30日朝方は平日E22運用(1028レ4201レ)に充当され、大野総合車両所に一旦入庫し両者は解放され、新宿(OH01)寄りから1063F+1064Fが結成されたうえで、平日B33運用の再出庫となる6410レ(町田[OH27]17:51発)より充当されています。1000形リニューアル車同士の『ブツ8』が組まれるのは昨年11月の1057F+1063F以来で2度目ですが、今回は1063Fが下り方ではなく上り方に連結されたことや、下り方にリニューアル更新工事後で初めての8両編成のB運用に充当となる1064Fが相方となっていることが特筆されます。ちなみに本日31日は順当に平日B34運用(6506レ6409レ6416レ6691レ)に充当されています。6月1日は海老名検車区出庫となることが予想され、順当に流れると平日B35運用になるでしょうか。

【1000形1063F+1064Fの運用予測】  ※太字は順当の場合
〈5月〉
30日:平日B33運用(6410レ6411レ6420レ6427レ
31日:平日B34運用(6506レ6409レ6416レ6691レ
〈6月〉
01日:平日B35運用6512レ6684レ

2017年5月30日

小田急電鉄4000形4061F、大宮総合車両センター一般公開で非公式に展示されていた

2017年5月27日に東日本旅客鉄道が『鉄道のまち大宮  鉄道ふれあいフェスタ2017』の一環として大宮総合車両センターおよび隣接する日本貨物鉄道の大宮車両所で行われた一般公開イベントにて、入場中の小田急電鉄4000形4061Fが非公式に展示されていたことが分かりました。
▲大宮総合車両センターの一般公開にて乗り入れ路線のホームドア設置に伴う対応工事のため入場中の大手私鉄の4000形4061Fが非公式ながら展示されたのである。

この編成は同形式の4059F・4060Fに続いて乗り入れ路線の東京地下鉄千代田線へのホームドア設置に対応する改造工事のため、同年4月6日に松戸車両センターから配給輸送されて入場しており、非公式ながらも並べて展示された4061Fの10号車クハ4061および1号車クハ4561には仮の台車が乗せられた状態で前照灯のLED化一部の対応機器の新設が確認されており、前者の運転台についてはダンボールで隠された状態での展示だったことからグラスコックピットへの改造工事が引き続き行われているものと思われます。

【2017年5月30日現在の4000形の改造工事状況】
左側が小田原(OH47)・藤沢(OE13)寄り、右側が新宿(OH01)寄り
青色は改造工事終了済みの車両、赤色は現在改造工事で入場中の車両
『クハ』『デハ』『サハ』の表記はここでは省略

4051F)4551+4501+4401+4451+4351+4301+4201+4101+4001+4051
4052F)4552+4502+4402+4452+4352+4302+4201+4102+4002+4052
4053F)4553+4503+4403+4453+4353+4303+4203+4103+4003+4053
4054F)4554+4504+4404+4454+4354+4304+4204+4104+4004+4054
4055F)4555+4505+4405+4455+4355+4305+4205+4105+4005+4055
4056F)4556+4506+4406+4456+4356+4306+4206+4106+4006+4056
4057F)4557+4507+4407+4457+4357+4307+4207+4107+4007+4057
4058F)4558+4508+4408+4458+4358+4308+4208+4108+4008+4058
4059F4559+4509+4409+4459+4359+4309+4209+4109+4009+4059
4060F4560+4510+4410+4460+4360+4310+4210+4110+4010+4060
4061F4561+4511+4411+4461+4361+4311+4211+4111+4011+4061
4062F)4562+4512+4412+4462+4362+4312+4212+4112+4012+4062
4063F)4563+4513+4413+4463+4363+4313+4213+4113+4013+4063
4064F)4564+4514+4414+4464+4364+4314+4214+4114+4014+4064
4065F)4565+4515+4415+4465+4365+4315+4215+4115+4015+4065
4066F4566+4516+4416+4466+4366+4316+4216+4116+4016+4066  ※新製当初より対応済み

2017年5月29日

東京地下鉄13000系13106Fが甲種輸送される

2017年5月27日から28日にかけて、東京地下鉄日比谷線向け千住検車区所属の13000系13106F(モハ13106+モハ13206+モハ13306+モハ13406+モハ13506+モハ13606+モハ13006)が近畿車輛を新製出場し、熊谷貨物ターミナルまで甲種輸送されました。
▲晴天のもと13000系の甲種輸送列車が東海道貨物線をゆく。撮影時の牽引はEF65形2084号機が担当した。これで13000系は6編成となり、03系5扉車組み込み編成の廃車がさらに進みそうだ。

この編成は29日に秩父鉄道を経由して甲種輸送され、東武鉄道伊勢崎線と合流する羽生(TI-07)から千住検車区竹ノ塚分室の最寄である竹ノ塚(TS-14)までは自走で回送されるものとみられます。同系列では乗り入れ路線の東武鉄道スカイツリーライン獨協大学前〈草加松原〉(TS-17、旧松原団地)に対応するため、一部編成における自動放送の更新(次は松原団地→次は獨協大学前〈草加松原〉への変更)が行われていますが、この編成は新製当初から『獨協大学前〈草加松原〉』としての案内放送や車内LCD式旅客案内表示器のROMで対応しているものと推測されます。

京浜急行電鉄『ファミリー鉄道フェスタ2017』参加報告

2017年5月28日は京浜急行電鉄ファインテック久里浜事業所で行われた『ファミリー鉄道フェスタ2017』に参加してまいりましたのでご報告いたします。私にとってこの鉄道フェスタに参加するのは2014年5月25日以来で約3年ぶりです。その前に東京地下鉄13000系の甲種輸送を撮影してから来たので、10時半過ぎの到着となりました。

まずは会場に入り、事前応募の撮影会に使用された旧1000形デハ1351+デハ1356を撮影。デハ1351の方は撮影会に備えて種別方向幕が挿入されていたようでした。

次は展示車両メイン。今回は京急本線の線路側から順に

デト15+デト16
2100形2117編成(車体更新車)
600形606編成(ブルースカイトレイン)
新1000形1057編成(KEIKYU YELLOW HAPPY TRAIN)
2000形2011編成(復刻塗装車)
1500形1517編成
新1000形1801編成(貫通扉中央配置)
800形826編成

となっています。まだ撮影したことのない編成もいますのでご紹介します。

まずはデト15+デト16から。展示場所の都合でこの程度しか撮影できませんでした。

まずは赤色・青色・黄色の3色が揃った車両群から攻めていきます。

2100形は車体更新車の2117編成が使用されました。前面部の行先表示は『71A  Wing(ウィング号)  三崎口(KK-72)』でした。平日夜の品川(KK-01)発の下りで見ることができます。

600形は『ブルースカイトレイン』でお馴染みの606編成が使用されました。前面部の行先表示は『17C  特急  品川』でした。『特急  品川』は平日・土曜休日の夜の上り、土曜休日の朝の上りで見ることができます。

新1000形は『KEIKYU YELLOW HAPPY TRAIN』としてお馴染みの1057編成が使用されました。先月29日に重要部検査を通して赤色塗装に戻ることなく黄色塗装のまま運用復帰しました。前回の出場前と比べて旅客用扉部分が銀色から黄色に変更されています。前面部の行先表示は『71SH  快特  三崎口』でした。同編成が検査出場時に黄色塗装を維持したことで、今後も赤色・青色・黄色の3色の車両を見ることができそうです。もうご存知だとは思いますが、青色塗装は車両番号が『606-1』~『606-8』と『2133』~『2140』から成る編成、黄色塗装は車両番号が『1057』~『1064』から成る編成です。
赤色ではない600形606編成と新1000形1057編成。今後も異彩を放ちそうです。
黄色塗装の新1000形1057編成を単体で撮影。編成全体が入るかと思いきや、展示位置の関係で6両ほどしか入らず。しかし旅客用扉が黄色になっているのがわかります。

続いては右側の3車種の車両群を攻めていきます。

2000形は復刻塗装車の2011編成が使用されました。同形式は廃車が進んでおり、無架線地帯には廃車となった2041編成が種別行先方向幕を抜いた状態で留置されていました。2011編成も先は長くないのかもしれません。前面部の行先表示は『17D  ✈急行  羽田空港(KK-17)』でした(※飛行機マークの向きは違いますが、前面部表示をそのまま記述しているため、『エアポート急行』であることをご承知ください)。

1500形は普段は大師線で運用していることが多い4両編成の1517編成が使用されました。前面部の行先表示は『17D  快特  新逗子(KK-53)』。通常では逗子線直通の快特はあり得ません。

新1000形は貫通扉を初めて中央に配置した1800番台の1801編成が使用されました。この編成を撮影したのは意外にも初めてです。このタイプの車両は15次車の1801編成・1805編成と16次車の1809編成の4両3編成(12両)が在籍しています。東京都交通局浅草線や京成電鉄本線・押上線にも直通するため運用範囲は広いです。前面部の行先表示は『71  普通  京急蒲田(KK-11)』でした。

新1000形1801編成の隣にいたのは重要部検査を通したばかりの800形826編成。前面部の行先表示は『17  普通  京急久里浜(KK-67)』。『ダルマ』と称される同形式が検査を通すとより長きにわたって走ってくれそうで嬉しくなりますね。

展示車両の5形式(1057編成と1801編成は同じ形式であるため)をすべて収めたところで車両展示エリアを離れました。個人的には新1000形1801編成の貫通扉の位置に違和感を覚えますね・・・。

新1000形1185編成は1177編成とともに落成した同形式の16次車であり、制御装置は三菱電機製のSiC素子が採用されています。会場から京急久里浜を結ぶ臨時直通列車に使用されていました。列車番号は『99』でしたが、何気に『けいきゅん』のキャラクターと『KEIKYU』のアルファベット表示がいいですね。

この撮影直後に出発したため、側面部のフルカラーLED表示器は流して撮影。行先案内表示部分にのみ表示され、両脇に腕が動く『けいきゅん』のアニメーションと『KEIKYU』の表示となっていました。なかなか興味深い表示で私でも珍しく見入ってしまいました。

ちょうどデト15+デト16と新1000形1185編成が並んだところを収めました。

今度は移動して前面部の行先方向幕の実演に使用された800形823編成を撮影。なんと前面幕に英字表記がなく、旧1000形と同じく『京急』を省略した行先幕に交換されたものとなっており、とてもびっくりしました。この編成は本来『PASMO』10周年のヘッドマーク掲出編成となっていますが、就役当時の姿にするためにヘッドマークを一旦撤去し、方向幕を往年のものに交換したために、平成生まれの私にとっては800形の就役当時の姿にタイムスリップしたかのような感覚になりました。ちなみに撮影時の表示は『25H 特急 文庫(現在の金沢文庫[KK-49])』です。

この823編成は2016年11月2日にファインテック久里浜事業所で重要部検査を通した際に登場当初の復刻塗装に戻されて4日から定期列車で運用復帰し、『KEIKYU LOVE TRAIN』として運転されたあと、2017年4月29日からは2100形2101編成とともに『PASMO』10周年を記念したヘッドマーク車として運転されています。私は800形の復刻塗装車を撮ったことがなかったので、いい記録ができました。私はこの編成が復刻塗装になってから初めて撮影しました。このときの行先方向幕は『7D 急行 新町(現在の神奈川新町[KK-34])』に。

ちなみに側面部は現行の英字表記入りのものですが、よく見ると飛行機マーク(『✈急行』の『✈』)の無い純粋な『急行 神奈川新町』となっています。

運転台撮影に使用されたのは4両固定編成の新1000形1453編成。撮影時の前面部の行先表示は通常ではあり得ない『快速 品川』(列車番号は無表示)。『快速』は京成電鉄本線・押上線で使用する種別ですよね。

それ以外にファインテック久里浜事業所に入場していた編成を紹介します。まずは新1000形1169編成。14次車ですが2014年に落成してからすでに約3年が経過しています。早いですねぇ。

これは1169編成のうちの浦賀(KK-64)寄り6両です。残るデハ1175とデハ1176を探します。

実はデハ1176は隣にいました。写真左側に1500形が写っていますが、入場中の1505編成です。

この1505編成も普段は大師線で運用されていることが多いです。ちなみに方向幕は無表示でした。

私がこの1169編成に初めて出会ったのは2014年7月でしたので、あっという間に入場時期になってしまったなぁという印象です。いずれはきれいになって帰ってくることでしょう。

デハ1169からサハ1174までの6両とデハ1176の貴重な並びを撮りました。

検査入場中の車両の妻面部はなかなか見られません。これも久里浜事業所ならではですね。このあとは次の場所へ。

入場中のデハ1169~サハ1174とデハ1176とは少し離れたところにデハ1175が。デハ1175は1169編成の品川寄りから2両目に連結されている電動車です。

こちらは新1000形1485編成の品川寄りに連結されているデハ1488。重要部検査で入場中のためスカートの一部が欠けています。この1485編成は2009年に落成した9次車です。

デハ1488とともに連結されているデハ1487の妻面部にまわると、『けいきゅん』のパネルを発見。

次の場所へ移動すると、塗装が剥がされた入場中の新1000形が。先頭車の番号を見たら『1008』とあったので、1001編成の『デハ1008』と思われます。検査入場と思われますが、同編成の走行機器がシーメンス製GTO素子VVVFインバータ制御であるために機器更新される可能性はあるのでしょうか。ちなみに今年度の事業計画では8両で制御装置を更新することとなっているので、もしかして・・・?

最後に無架線地帯に留置された2000形2041編成。種別行先方向幕や連結器が撤去され、一部の貫通幌が外れた状態になっているものもありました。今後は本格的な解体作業が行われるものと思われます。これで2000形は2451編成の引退で4両編成が消滅し、8両編成も2021編成・2031編成・2041編成の廃車で2011編成・2051編成・2061編成の3編成だけに。

このデハ2048の解体前の最後の雄姿を収めました。2100形が誕生する前の快特専用車両として登場した2000形もいよいよお役御免となりそうでしょうか。

デハ2047のパンタグラフは撤去されていませんでしたが、側面の種別行先案内表示器はすべて撤去されています。この2041編成は解体までひそかにファンの注目を集めています。

残るデハ2043・デハ2042・デハ2041もひっそりと解体の運命を待っているかのようでした・・・

今回このようなイベントを開催してくださった京浜急行電鉄に御礼を申し上げます。

2017年5月28日

東京地下鉄13000系13106Fの甲種輸送を撮影する

本日5月28日は京浜急行電鉄の鉄道フェスタへ参加するため外出した際に、少しだけ東日本旅客鉄道東海道線・上野東京ラインで寄り道をしてきました。まずはE231系1000番台宮ヤマU6編成+宮ヤマU517編成の2821Y列車(土曜休日325・224運用)に乗車して大磯へ。どちらの編成も走行機器未更新だったので録音をして移動しました(今回はお目当て考慮で付属編成です。なお基本編成の方は以前録音したことがあります)。

先ほどの2821Y列車の折り返しとして2828Y列車で来ました。小山車両センターに所属するE231系1000番台の機器未更新編成はだいぶ少なくなりました。初期編成の機器更新が終わると次は国府津車両センター所属の同系列の機器更新となりうるのでしょうか。早めに録音をせねば・・・。

EF65形2084号機+東京地下鉄13000系13106F。今回のお目当てである東京地下鉄日比谷線向けの13000系13106Fの甲種輸送を撮ることができました。東武鉄道70000系71701Fの甲種輸送を以前に撮ったことがあったので、それを参考にしました。私自身にとってこの13000系の甲種輸送の撮影は今回が初めてです。

後追いは逆光気味だったのでこんな感じに。ちなみに機関車次位からモハ13006+モハ13606+モハ13506+モハ13406+モハ13306+モハ13206+モハ13106となっています。この甲種輸送列車は途中の相模貨物ターミナル(大磯~平塚間)で長時間停車するのですが、追いかけ(大船[JT-07]での撮影)はせず、後続のE233系3000番台横コツE-56編成+横コツE-17編成(前者は元東チタNT54編成、後者は元高タカL01編成)の1846E列車(土曜休日333・232運用)に乗ってこのまま京浜急行電鉄のイベントに向かいました(こちらは別記事で紹介しようと思っています)。

2017年5月27日

西武鉄道9000系9105Fのエコマークが撤去される

2017年5月25日、西武鉄道武蔵丘車両基地所属の9000系9105Fが隣接する武蔵丘車両検修場を検査出場し、池袋線内で試運転を行いましたが、同編成の先頭車の貫通扉に掲出されていたエコマークが撤去されています。

▲写真左側の9000系9105Fのエコマークが今回の検査出場で撤去された(狭山線西武球場前[SI-41]にて、2014年7月19日撮影)。写真右側は2014年の前回検査出場時からこの『RED LUCKY TRAIN』の塗装となり、現在もエコマークを掲出している9103F。
▲エコマークを掲出して運転している通常塗装の9000系は9102Fのみとなった(池袋線所沢[SI-17]にて)。最後までエコマークを掲出する9000系はこの編成となるのだろうか。

この編成の検査出場でエコマークが撤去されたことにより、残るエコマーク掲出編成は通常の黄色塗装の9102Fと『RED LUCKY TRAIN』の9103Fのみとなりました。エコマークを撤去した9000系は9101F(桃色塗装・『PASMO』10周年ヘッドマーク)、9104F~9108F(レジェンドブルー塗装・2代目『L-train』)の6編成となり、エコマークを掲出する同系列はいよいよ見納めとなりそうです。同系列が日立製作所製IGBT素子VVVFインバータ制御に更新された際に主力車両の2000系と区別するために2004年4月から9106Fを皮切りに全8編成に掲出されたエコマークですが、約13年で役目を終えることになるでしょう・・・。

2017年5月26日

東日本旅客鉄道横浜線町田(JH-23)の『スマートホームドア』の1編成分の施行日を発表

2016年12月17日から東日本旅客鉄道横浜線の町田(JH-23)の下り4番線(橋本[JH-28]・八王子[JH-32]方面)でE233系6000番台の1号車部分(クハE232形6000番台にあたる車両)において現行のホームドアよりもコストを抑えた『スマートホームドア』が設置されています。
▲町田の下り4番線に設置されている『スマートホームドア』。新たに八王子寄り8号車部分の2扉分を除くすべての乗車位置にホームドアが設置される。また4番線では試験中の1号車部分を除き、スマートホームドアの設置の準備工事がなされていた。
▲写真は淵野辺(JH-25)に進入する横浜線の主力車両E233系6000番台。ホームドアに対応するための『TASC』が一部編成に設置されている。

現在では1号車のみの1両分で試験が行われているホームドアを2017年7月29日の初電(実際に1編成分のホームドアの開閉試験が開始となるのは451K列車[土曜休日51K運用])より、E233系6000番台が停車する8号車部分(クハE233形6000番台にあたる車両)の八王子寄り2扉分を除き、スマートホームドアを1編成分に設置して試験することを発表しました。ホームドアの品質向上に向けた改善をおこなったことから、1編成分の試験開始時期を延期していました。ホームドアは現行の試験タイプから改良され、上部バーの色を警戒色の黄色に変更し、新たに下部バーを設置するほか、バーの出入部分にカバーを設置することになっています。この試験結果が今後のホームドア導入計画にどういう影響をもたらすのでしょうか。今後の進展が待たれますね。