2017年2月27日

2日連続人身事故に車両故障、散々な週末だった小田急電鉄

2017年2月25日・26日の小田急電鉄は2日連続の人身事故や車両故障で散々な週末となってしまいましたね・・・。私は人身事故に直接巻き込まれませんでしたが(25日は夜の小田原線、26日は日中の江ノ島線内であったため)、いろいろと運用変更があったようですね。
▲2月26日の臨時特急『メトロおさんぽ号』に充当されていたロマンスカーMSE60000形60254Fだが途中停車駅進入時に車内灯や愛称案内表示器が消えて緊急停車した。車両故障だったようだ。

2月25日の21時12分頃、6670レ(土曜休日B20運用)に充当されていた2000形2054Fが和泉多摩川(OH17)で人身事故に遭い、ダイヤが乱れました。その翌日の午前には小田原線小田原(OH47)から東京地下鉄千代田線北千住(C-18)までを結ぶ臨時特急『メトロおさんぽ号』(0880レ:湯島[C-13]に停車する列車)に充当されていたロマンスカーMSE60000形60254Fが途中停車駅である町田(OH27)4番ホーム進入時に車両故障を起こして遅延が発生していました。しかもそれだけではありませんでした。13時11分頃、3528レ(土曜休日E29運用)に充当されていた8000形8066F+8266Fが江ノ島線東林間(OE01)を通過中に人身事故に遭い、江ノ島線でダイヤが乱れたほか、小田原線でも一部列車に運用変更が出るなど、影響は小さくありませんでした(実際に26日の3023レ[土曜休日C22運用]に1000形1095Fが充当されているのを確認、その列車に偶然当たりました)。

2017年2月26日

【注目】東武鉄道70000系71701F(4扉車7両編成)が甲種輸送される

2017年2月25日から26日にかけて、近畿車輛で落成した東武鉄道スカイツリーライン・伊勢崎線・日光線および東京地下鉄日比谷線直通列車向けの新型車両、70000系電車(4扉車7両編成)が熊谷貨物ターミナルまで甲種輸送されています。撮影時の牽引機はEF65形2093号機です。

▲多くのファンに見守られて東海道貨物線をゆく、日比谷線直通向け70000系の甲種輸送列車。東武鉄道の車両が近畿車輛で製造されるのは初めてである(東武鉄道の車両はアルナ車両→日立製作所笠戸事業所での製造が多いが、500系『Revaty』は川崎重工業兵庫工場で製造された)。
▲中目黒(TY-03, H-01)で並ぶ日比谷線直通列車の20000・20050・20070系電車。このうち5扉車を両端2両ずつに連結するVVVFインバータ車両が『20050系』として、行先案内表示器がLED式で全車3扉車のVVVFインバータ車両が『20070系』として区分されている(写真右側の21873Fが該当する)。この系列についても03系と同じくすべて置き換えられることが予想されている
▲日比谷線内を往復する試運転で中目黒に進入する東武鉄道70000系とほぼ共通設計の東京地下鉄13000系電車。こちらはダイヤ改正時に日比谷線のほか、乗り入れ先のスカイツリーラインでも営業運転を開始する。

今回輸送された70000系電車のトップナンバーは機関車次位(1号車:東武動物公園[TS-30]寄り)から77701+76701+75701+74701+73701+72701+71701と組成されており、トップナンバーは『71701F』になるものと思われます(付番方法は野田線[アーバンパークライン]向けの60000系と同じである)。車両は13000系と同じく20m級の7両編成で、各車両に車椅子スペース兼ベビーカースペースが設置されているほか、車内LCD旅客案内表示器が東武鉄道の車両では初めて3画面(うち2画面は次駅案内表示)となるなど、13000系とほぼ共通設計で製造されているようです。なお甲種輸送時にドアステッカーは貼付されていませんでした。ドアチャイムは東武鉄道の車両では初めてとなる東日本旅客鉄道や東京地下鉄13000系などと同じ3打式ドアチャイムになっていますが、ドアエンジンは野田線(アーバンパークライン)向け60000系や西武鉄道30000系38115F・30101F以降の増備車と同じタイプとなっているようです。なお旅客用扉が開いているときに流れる誘導音は50000系列(50000・50050・50070・50090系)や60000系から少し変更されているようです。

※2017年2月27日情報更新

【大注目】東武鉄道70000系電車の甲種輸送を激写する!!

2017年2月26日はコースが変更された『東京マラソン2017』の観覧のため外出しましたが、その前に東日本旅客鉄道東海道線・上野東京ラインへ寄り道。まずは大磯へ。

EF65形2093号機+東武鉄道70000系71701F。今朝の8時半過ぎ、東武鉄道の新型車両70000系の甲種輸送列車が大磯を通過していきました。直前にはE231系1000番台宮ヤマU10編成+横コツK-05編成の1564E列車が進入してきましたが、早めに抜けてくれたため、無事撮影ができました。

後追いはこのような感じです。70000系の赤色が目立ちますね。同系列のトップナンバーは機関車次位より77701+76701+75701+74701+73701+72701+71701と組成されており、『71701F』になるものと思われます。最後尾の71701には防護カバーがかけられていました。

後続の1846E列車のE231系1000番台横コツS-26編成+横コツK-27編成に乗っていると、相模貨物ターミナルで小休止中の71701Fを確認。この貨物駅で長時間停車するため、大磯以西で撮影したあとに追いかけることができそうです。

このあとは小休憩を挟んで大船(JT-07)へ。ホーム下り方先端はファンが多くいたのでホームの中程で。

甲種輸送列車が通過する直前の10時10分過ぎ、なんとEF66形27号機が背後から現れてびっくり。長大編成だったので下手をすると大船ですれ違って撮影できなくなる恐れがあると危惧していました(このときの甲種輸送列車の大船通過予想は10時13分頃だった)。

大船での撮影はEF66形27号機の貨物列車に目がいってしまったためにちょっと残念な結果に・・・。ほぼ定刻通りの10時13分頃に通過をしていきました。EF66形27号機牽引の貨物列車の最後尾を避けることはできなかったものの、東武鉄道70000系の甲種輸送列車と貴重なEF66形0番台が大船付近で離合したという点ではまさかの奇跡的な出会いだったと思います。

大船での後追いはこんな感じ。ファンを避けることはできませんでしたが、70000系全体はなんとか入っています。今後はスカイツリーライン・伊勢崎線や日比谷線へと足を運ぶ機会が減ってしまうため、今回の甲種輸送列車の撮影に立ち会えたのはすごく幸せだったと思います。私はこのあと東京マラソン観覧に向かいました。

東京地下鉄13000系とほぼ共通設計の東武鉄道70000系の今後に注目が集まりそうです。前者の13000系はダイヤ改正時に一足早く営業運転に入ることになっていますが・・・。

2017年2月24日

東日本旅客鉄道山手線E231系500番台・E235系が駅ナンバリング対応に

2017年2月上旬ころより東日本旅客鉄道山手線内回り・外回りで運用されているE231系500番台とE235系が山手線全駅の駅ナンバリングに対応するように自動放送と車内LCD旅客案内表示器の更新が続々と行われています。
▲山手線で運用されるE231系500番台(写真左側)とE235系(写真右側)。現在建設中の『JY-26』の駅を除く山手線全駅の駅ナンバリングに対応する自動放送と車内LCD旅客案内表示器の更新が行われた。

▲写真は上からE231系500番台・E235系の駅ナンバリング対応前の次駅表示の様子である。

特にE231系500番台の車内LCD旅客案内表示器に注目すると、例として次の停車駅が神田(JY-02, JC-02, JK-27)である場合、更新前の車内LCD旅客案内表示器は『次は 神田 です。』『Next  Kanda』『つぎは かんだ です。』(句点入り)の表示でしたが、更新後の車内LCD旅客案内表示器は『次は  JY-02  KND  神田』(一部スリーレターコード表記のある駅は駅ナンバリング上部にスリーレターコードの表記)『Next JY-02 KND  Kanda』『つぎは  JY-02  KND  かんだ』の表示に変更されています。自動放送でも駅ナンバリングを次駅案内時の駅名の直後にアナウンスするようになったほか(E235系では駅ナンバリングのアナウンスのタイミングが少し遅い)、自社の他路線を含めた乗り換え路線の駅ナンバリングの記号にも対応しています(たとえば埼京線の『JA』、湘南新宿ラインの『JS』、東海道線の『JT』など)。現在これに対応していない編成も更新を行うものと思われます。

東武鉄道8000系のあの試験塗装リバイバル車両を求めて

本日24日の午前は大学だった私ですが、午後は東武鉄道スカイツリーラインへ。50000・50050系51054FのA1052T列車D1052T列車(平日52T運用)で曳舟(TS-04)へ。
100系103F。1116レ(『きぬ116号』)。なんと金色のスペーシアに出会いました。

8000系8575F。B35列車(平日B運用)。まずは比較用に標準の8000系から。

8000系8568F。A35列車(平日A運用)。ここでのお目当てである試験塗装リバイバル編成である8568Fに会うことができました。亀戸線・大師線で運用される8000系ですが、日中時間帯の大師線が1編成(平日D運用)、亀戸線が2編成(平日A運用・平日B運用)で亀戸線から大師線方面への回送が1編成(平日C運用→平日D運用)であるため、亀戸線にターゲットを絞りましたが、見事に予想が的中しました。ここでの撮影は以上です。

こちらはおまけですが、このあとも少し観察をしていると、『クレヨンしんちゃん』ラッピング電車でボーちゃんデザインとなっている50000・50050系51058FのD1158T列車(平日58T運用)に出会いました。

東京地下鉄半蔵門線で5000系6扉車組み込み編成に出会う

本日2月24日は小田急電鉄小田原線、東京地下鉄千代田線・半蔵門線で大学へ。その際の半蔵門線で貴重な出会いがありました。撮影は九段下(Z-06)です。
東京急行電鉄8500系8606F。A743K列車(平日43K運用)。今朝は1本早めの小田原線に乗車していたため、結果としてこの列車に乗ることができました。この田園都市線開業50周年ヘッドマークの掲出は5000系5102F(本日は平日11K運用)とともに来月いっぱいまでです。

8000系8109F。A753S列車(平日53S運用)。この系列のフルカラーLED化状況ですが、8101F・8102F・8104F・8109F・8110F・8112F・8114F・8116F・8117F・8118F・8119Fの11編成で残る3色LED式の編成は8103F・8105F・8106F・8107F・8108F・8111F・8113F・8115Fの8編成となっています。

東京急行電鉄5000系5105F。A724K列車(平日24K運用)。5000系では貴重な幕式の種別表示器&LED式の行先案内表示器を搭載し、かつ貴重な6扉車3両組み込み編成に遭遇。この編成を含む5105F・5108F・5110Fの3編成分の6扉車は一気に置き換えられてしまう可能性があります(3月7日から9日にかけて3編成分の新製4扉車の甲種輸送が予定されているため)。ここでの撮影は終了としました。

2017年2月23日

東京急行電鉄5000系初期車両の種別案内表示器がフルカラーLED式に

2017年2月上旬ころより、東京急行電鉄5000系初期車両(5101F~5106F)の一部編成に種別案内表示器が幕式からフルカラーLED式に交換された編成が登場しています。
▲東京急行電鉄5000系初期編成は5106Fまでの6編成。そのうち5105Fは6扉車3両連結である。

▲種別が幕式、行先がLED式の初期編成の案内表示器。田園都市線内準急・急行および東武鉄道スカイツリーライン内優等種別で運用される場合のみ種別案内表示器が使用される。写真左側の種別表示器のみフルカラーLED式に交換された。

現在のところ種別幕が丸型タイプの5101Fと角形タイプの5104Fで交換が確認されていますので、残る4編成にも普及するものと思われます。ただし行先案内表示器のみ相変わらず3色LED式のままであるほか、6扉車を置き換えた新製4扉車は種別と行先が一体化されたフルカラーLED式の案内表示器となっています。

東京臨海高速鉄道70-000形に車内LCD旅客案内表示器(パッとビジョン)設置編成が登場

2017年2月19日より、東京臨海高速鉄道70-000形東臨Z9編成(『70-090』以下10両)の車内LED式旅客案内表示器が『パッとビジョン』タイプの車内LCD旅客案内表示器に交換されています

▲大崎(JA-08,R-08)で東臨Z10編成(写真左側)と並ぶ東臨Z9編成(写真右側)。

▲従来の車内LED式旅客案内表示器。209系ベースであるため1段式であり、通常は漢字→英語→片仮名(→遅延などの運行状況)の順番で表示される(例:次の停車駅が大井町[R-07]の場合、『次は  大井町』『Next  Oimachi』『次は  オオイマチ』の繰り返し表示、遅延が発生している路線がある場合はその運行状況などを表示、駅に近づくと『まもなく  大井町』の固定表示)。

同形式に搭載されている車内LED式旅客案内表示器から『パッとビジョン』タイプの車内LCD旅客案内表示器に交換されるのはこの編成が初めてのこととなります(ただし車内LED式旅客案内表示器の時は千鳥配置であったが、車内LCD旅客案内表示器は全ドア配置に変更されている)。パッとビジョンの左上部には走行路線の会社ロゴマーク(東日本旅客鉄道埼京線・川越線内はJRのマークと『JR東日本』、りんかい線内はTWRのマークと『りんかい線』)、右上部に号車番号が表示され(ただし会社ロゴマークについては大崎停車中はその双方であるため表示されない)、次駅案内表示では自社のりんかい線内は4ヶ国語表示となり、日本語(漢字→平仮名)→英語→韓国語→中国語の順番で駅ナンバリングとともに表示され、埼京線・川越線内は2ヶ国語表示となり、日本語(漢字→平仮名)→英語の順番で駅ナンバリングとともに表示されます(停車中の表示も同様、駅ナンバリングの表示は川越線の日進~川越間を除く)。また全線で運行状況のチャイムや運行情報が下部にスクロール表示されるほか、各駅発車時には次駅案内表示部分に『発車します』『ご注意ください』と表示されるようです。また3打式ドアチャイムの音色が以前よりも改良されているようです。今回パッとビジョンタイプの車内LCD旅客案内表示器が搭載された東臨Z9編成はVVVFインバータ装置がGTO素子のままで更新されていません。

今回この車内LCD旅客案内表示器が搭載された経緯として、2020年東京五輪に向け、東京臨海副都心地区周辺に五輪のための競技場が建設される予定であることから、その会場へのアクセス鉄道として機能することと東京五輪開催時に様々な外国人観光客の来日が予想されることから、車内案内表示器の交換を行ったものと思われます。現在は東臨Z9編成だけで確認済みですが、のちにほかの7編成でも車内案内表示器が交換されるものと思われます。

2017年2月22日

本日の小田急電鉄小田原線撮影 ~2017.02.22~

本日2月22日は小田急電鉄小田原線を撮影。まずは午前の分を伊勢原(OH36)にて。

4000形4055F。1032レ(平日E35運用)。まずは上りのみ撮影。昨日は強風の影響でダイヤ乱れが発生し運用変更が多発しましたね。
3000形3093F。4006レ(平日E31運用)。今朝はこれに乗って移動しました。続いては午後の分はまず本厚木(OH34)にて。

1000形1755F。試運転列車に遭遇しました。5号車デハ1705の車輪検査による出場試運転を相模大野~伊勢原間で行っていたようでした。

1000形1094F。1221レ(平日E12運用)。本厚木から伊勢原までこれに乗り、再び伊勢原にて。
ロマンスカーLSE7000形7004F。0790レ(平日N31運用)。最後の重要部検査を通した7004Fを撮ることができました。ちなみに7003Fは0781レ(平日N66運用)で確認できました。両編成とも引退が迫っており、さらなる記録が必要かもしれません。

この0790レ(平日N31運用)は伊勢原に停車する上りロマンスカー2本のうちの1本であり(ただし今回の7003Fのように0781レ[平日N66運用]にLSE7000形が入れば同駅停車の下りロマンスカー2本のうちの1本もですが)、かつ所定では引退間近のLSE7000形を使用することから私にとっては撮影にうってつけの列車といえます(ただこの時は到着が少し遅れたので撮れたのですが、普段は1221レ[平日E12運用]と被られるケースがあります)。実は私は以前この列車に乗ったことがあり、このときも7004Fの充当でした。

2017年2月21日

東京地下鉄1000系最終編成1140Fが甲種輸送される

2017年2月18日から19日にかけて、東京地下鉄上野検車区に配置される銀座線1000系最終編成の1140F(特別仕様車:機関車次位より1140+1240+1340+1440+1540+1040)が日本車両製造豊川製作所を出場したことに伴う甲種輸送が実施されました。
▲1000系は最後の2編成(1139F・1140F)が特別仕様で製造され、そのうち写真の1139Fは2017年1月17日から営業運転を開始している。今回甲種輸送された1140Fもこの仕様となっている。写真2枚目の従来の1000系と比較して頂きたい。
▲従来の1000系は1101F~1138Fの38編成。現在のところ、全編成で前面・側面行先案内表示器に駅ナンバリングを表示するROM更新を実施したほか(写真は1104F)、一部編成で車内LCD旅客案内表示器が新製当初の2画面から3画面へ変更された編成が存在する。

これで1000系は全40編成(合計240両)が出揃い、01系を置き換えるための1000系の製造と甲種輸送は終了となります。銀座線01系よりも2編成分多いのは1000系への置き換えが完了したあとにホームドア設置(大規模工事が予想される渋谷[G-01]と新橋[G-08]を除く)とワンマン運転が予想され、停車時分が増えるためとみられています。

小田急電鉄・東海旅客鉄道、臨時特急『富士山トレインごてんば』を運転へ

小田急電鉄・東海旅客鉄道が神奈川県山北町・静岡県御殿場市と共同企画した『春のごてんば』の旅のメインのひとつである『御殿場桜まつり』に合わせ、2017年4月8日・9日に臨時特急『富士山トレインごてんば』を小田原線新宿(OH01)→御殿場線御殿場で運転することが発表されました。
▲臨時特急『富士山トレインごてんば』に充当されるロマンスカーMSE60000形(6両編成)。同形式の定期運用である特急『あさぎり』4往復(0401Mレ0406Mレ[土曜休日N74運用]、0411Mレ0412Mレ[土曜休日N72運用])に臨時特急の下り1本を増発する形で設定されるようだ。

臨時特急『富士山トレインごてんば』の途中停車駅は町田(OH27)・本厚木(OH34)・松田・山北であり、小田原線内は1984年2月から2012年3月までの『あさぎり』の停車駅(町田は当時の『新原町田』を名乗っていた1971年から、本厚木は1984年から停車駅になった)と同じで(このとき相互直通運転であったころで、当時はロマンスカーRSE20000形20001F・20002Fと371系静シスX1編成が使用されていた)、御殿場線内は1955年に当時『特別準急』のころから停車駅である松田と1968年7月から1991年3月までは当時の『急行』(小田原線内は『連絡急行』となっていた)のころの停車駅であった山北に停車するようです。山北に特急列車が停車するのはかなり久しぶりのこととみられます。ロマンスカー車両を使用するために全席指定制であり、特急料金は基本的に現在の特急『あさぎり』と同じ(つまり小田原線内は通常のロマンスカーと同じ)であるものの、新宿→山北が1530円、町田→山北が1410円、本厚木→山北が1140円、松田→山北・山北→御殿場が840円(御殿場線内は高めの『A特急料金』を採用しているため)となります。なおICカードは小田原線内のみで御殿場線内での利用はできませんのでご注意ください。山北→御殿場ではロマンスカーMSE60000形と桜(こちらは両面)と富士山と東京都庁(こちらは表面のみ)のイラストが描かれた記念乗車証が配布されるほか、臨時特急充当編成の2号車(デハ60500)には観光PRのパンフレットが設置され、3号車(デハ60400)では御殿場地域の特産物や地ビールなどの車内販売が行われるほか、4号車(デハ60300)では車内イベントなど(8日運転分に限り御殿場市長による観光案内のアナウンス)を実施します。春の山北・御殿場にロマンスカーMSE60000形による特急『あさぎり』および臨時特急『富士山トレインごてんば』(4月8日・9日のみ)でお出かけしてみてはいかがだろうか。

★臨時特急『富士山トレインごてんば』運転ダイヤ★
駅名注記:宿・・・新宿、町・・・町田、厚・・・本厚木、松・・・松田、山・・・山北、殿・・・御殿場

宿0840→町0909→厚0924→松0958→山1006→殿1026
充当車両・・・ロマンスカーMSE60000形6両編成(臨時N75運用??)

2017年2月20日

相模鉄道が2017年3月実施のダイヤ改正の概要を発表

相模鉄道が2017年3月18日(平日ダイヤは21日)に実施するダイヤ改正の概要を発表しました。

▲相模鉄道の連続立体交差事業で3月5日初電から高架化される本線星川(SO-05)。写真左側の下りホームは写真左上の高架ホームに移るが、上りホームは来年度以降に高架化される。

▲二俣川(SO-10)で並ぶ主力車両8000系。この系列は制御装置の更新が進んでいる。

これは連続立体交差事業において2017年3月4日の終電後に本線下りの天王町(SO-04)から星川の下りホームを含む約1.8kmの線路切り替え(高架化)工事を実施し、5日初電から新たな下り線の使用を開始することによるもので、星川の下りホームは同日より地上1階から高架3階に変更されます(上りホームは引き続き地上1階)。なお上り線については来年度の高架化を目指して鋭意工事を進めるとしています。さて今回のダイヤ改正の注目としては平日朝の通勤通学(ラッシュ)時間帯の海老名(SO-18)始発の特急増発と日中時間帯の一部運転変更と深夜時間帯の一部行先変更と列車増発の実施です。

▲平日の朝ラッシュ時間帯に増発される『特急』(写真は3代目『そうにゃんトレイン』こと11000系11003Fによる特急である)。現行ダイヤの海老名発の『特急』では平日の6時台・8時台~16時台で毎時2本、土曜休日の7時台・8時台・19時台で1本、9時台~18時台で毎時2本運転されている。

現行の平日ダイヤでは海老名(SO-18)始発で6時台(16分発・36分発、瀬谷[SO-13]で直前を走る急行、二俣川でいずみ野線からの各駅停車を追い抜く)・8時台(11分発・31分発、瀬谷で直前を走る快速、二俣川でいずみ野線からの各駅停車を追い抜く)と9時台~16時台(それぞれ01分発・31分発、二俣川で直前を走る本線各駅停車を追い抜く)で2本ずつ運転されている本線の上り特急ですが、ダイヤ改正で朝の上り(通勤通学時間帯)に増発され、6時台(01分発)から7時台半ば(31分発)までは約15分間隔、7時台後半(51分発)から9時台前半(11分発)までは約20分間隔で運転されます。上り特急の増発で平日7時半から8時半までに横浜(SO-01)に到着する本数が2本増えることにより混雑が緩和されます。なお横浜発の下り8時台~9時台に運転されている特急は横浜08:50発、09:10発、09:30発に変更され、一部削減されますのでご注意。土曜休日ダイヤでは海老名06:41発から19時台まで約30分間隔で運転されます(毎時2本ほど)。

▲写真は二俣川に進入する3代目『YOKOHAMA NAVYBLUE』塗装の9000系9703F。日中時間帯は乗客のホーム滞留時間の短縮のため海老名・横浜両駅の折り返し時間を延長へ。

▲日中時間帯に毎時1本運転されていた海老名発着の『快速』は『急行』に再び格上げへ。

現行の平日・土曜休日の日中時間帯では本線海老名発着の『快速』が毎時1本(横浜発は9時台の21分発・10時台~16時台の毎時20分発、海老名発は9時台から15時台の毎時34分発)が運転されています。これを急行』(快速が停車する鶴ヶ峰[SO-09]・星川の両駅を通過)に格上げ変更します。また海老名・横浜両駅の折り返し時間を延長し、特急を利用される際の乗客のホームでの滞留時間の短縮およびホームの混雑緩和を図ります(例えば海老名発横浜行き特急の発車時刻を毎時01分発・31分発から毎時11分発・41分発に変更)。また現行ダイヤでいずみ野線直通の湘南台(SO-37)行き特急の発車が2番ホームとなっていますが、改正ではこれを3番ホームに変更します。また深夜時間帯には現行の横浜24:27発の6417レ(平日41運用)の行先を海老名から湘南台に変更するほか、横浜24:35発の急行海老名行き(海老名行き最終列車)を増発して二俣川で横浜24:27発の各駅停車湘南台行きと接続をとります。これにより横浜での他社線最終接続列車の時刻が変更となって混雑緩和と定時性が高まります。

平日朝の通勤通学時間帯の上り特急の増発により、大和(SO-14)始発の列車に変更が生じます。現行ダイヤでは06:17発の6046レ(平日59運用)、06:27発の6052レ(平日18運用)、06:37発の6058レ(平日11運用)、06:47発の6064レ(平日12運用)、06:55発の3068レ(平日68運用)、08:08発の3096レ(平日67運用)が大和始発で運転されていますが、これが05:52発・06:17発・06:32発・06:47発(いずれも各駅停車)・06:58発(急行)に変更されます(削減された分の急行1本は海老名始発に変更)。平日夜間の横浜発の湘南台行き快速は20時台から22:37発(快速運転時間の延長)まで約30分間隔(毎時07分発・37分発)で運転するほか、現行の同駅20:20発の3333レ(平日55運用)、20:50発の3347レ(平日64運用)、21:22発の3363レ(平日54運用)を『快速』に格下げ変更し(ただし21:22発は21:20発に発車時刻を繰り上げ)、20時以降に星川・鶴ヶ峰の各駅への停車列車を増加し利便性向上を図ります。また土曜休日では横浜22:00発の3305レ(土曜休日67運用)を『快速』に格下げ変更するほか、新たに22:25発の湘南台行き快速を増発します。

※列車番号および運用は2017年3月17日までのものです。

2017年2月19日

日本唯一の特急形寝台電車、東日本旅客鉄道583系秋アキN-1+N-2編成が引退へ

日本で最後となる特急形寝台電車で秋田車両センター所属の583系秋アキN-1+N-2編成(6両)が2017年4月8日に奥羽本線秋田~弘前間で運転される団体専用列車をもって引退することが発表されました。これで現役で残る583系は全廃となり、形式消滅となります。

かつては関西と北陸を結ぶ寝台夜行急行『きたぐに』向けとして西日本旅客鉄道京都総合運転所(現在は吹田総合車両所京都支所)にも独自の塗装で10両固定編成を組むB編成が6本在籍していましたが、現在では京都鉄道博物館に当時の京キトB6編成に連結されていたクハネ581-35が展示されている以外は廃車解体処分とされています(クハネ581-35も実際には除籍済み)。東日本旅客鉄道にはすべて国鉄色で仙台車両センター(仙セン)と秋田車両センター(秋アキ)に在籍していましたが、現在の583系は秋アキN-1+N-2編成の6両編成1本のみで、先に配置されていた秋田車両センター所属編成(この時は老朽化が進んでいた状態)を置き換えるために車番の若い仙台車両センターから転属してきたもので、編成番号は仙台車両センターから転属してきた時点で変更されていませんでした。末期には臨時寝台特急『あけぼの』(81号・82号)・快速『あいづ』『あいづライナー』や東京ディズニーリゾート方面への団体専用列車『わくわくドリーム号』に主に使用されてきました(首都圏では土曜休日を中心に見ることができましたね)。この編成の引退でまたひとつ、日本国有鉄道時代から続いた系列が消滅することになります。同年4月9日には秋田2番線で車両展示が行われたのち廃車解体になるものとみられます。

ちなみに私はいまだに583系に出会ったことがありませんし、撮影したことがありません・・・。そのため583系の写真がありませんので写真非掲載とさせていただきます。

【2017年4月の583系運用の流れ】
2日  さようなら583系  増田の蔵と日帰り温泉の旅 運転区間:秋田~十文字・湯沢間
秋0939→湯1105
秋1735←十1619

8日
さようなら583系  日帰りの旅秋田発[①]・弘前発[②] 運転区間:秋田~弘前間
秋0721→弘0927  ① 途中駅:八郎潟0746、森岳0801、東能代0812
秋1230←弘1000  ② 途中駅:大鰐温泉1015、碇ヶ関1024、大館1045
秋1450→弘1707  ② 途中駅:大館1624、碇ヶ関1644、大鰐温泉1655
秋2023←弘1735  ① 途中駅:東能代1913、森岳1941、八郎潟1957

9日
秋田2番線で09:30~11:30に車両展示会を実施

2017年2月17日

東日本旅客鉄道南武線に転属してきたE233系8500番台横ナハN36編成を観察

2017年2月17日昼過ぎ、京王電鉄で東京都交通局10-300R形の廃車回送の入換作業を記録しながら見守った私は京王稲田堤(KO-36)で下車し東日本旅客鉄道南武線に乗り換えるため、徒歩で稲田堤(JN-16)へ移動し、上り列車で武蔵中原(JN-08)へ。

武蔵中原で下車し徒歩で移動してみると、なんと中原電車区構内の川崎(JN-01)寄りの留置線に『N36』と書かれたE233系を偶然にも発見。実は元0番台八トタ青670編成から転用改造された8500番台横ナハN36編成でした。旅客用扉の横には半自動ドアスイッチが撤去されずに残されています。


この半自動ドアスイッチは残されたままではあるものの、生え抜き(新製配置)のE233系8000番台に半自動ドアスイッチが装備されていないほか、南武線内で半自動ドアスイッチは基本的に使用しないためかその回路が切られているものと思われます。八トタ青670編成の時には頻繁に使用していたのですが・・・。

川崎寄り先頭車から撮影するのは難しかったのでまず細部を最初に記録。編成番号が『青670』から『N36』に変更され、生え抜きの8000番台との続番になりました。また編成番号の上部には0番台時代にはなかった移動禁止箱が設置されており、『移動禁止』と赤く表示されていました。

側面の帯は中央線・青梅線・五日市線仕様から南武線仕様となり、側面の車番は『8500』が追加されたものに変更されました。よく見ると『クハE233-8570』と書かれています。

車番をアップで見てみると、『クハE233-8570』の『85』のところには元0番台八トタ青670編成時代の番号で『クハE233-70』であったときのハイフン以下『70』の跡があります。

この編成は当時の高尾(JC-24)・奥多摩(JC-74)寄りに4両編成を連結し10両編成を組成した際に車椅子兼ベビーカースペースを1号車・10号車の2ヶ所とするように設計していたためか、車椅子スペース兼ベビーカースペースは横ナハN36編成に限り1号車にのみあります。余談ですが、元八トタ青670編成時代の車内LCD旅客案内表示器はもともと15インチの2画面でしたが、転属にあたり生え抜きの8000番台と同じ17インチのワイド2画面に交換されていたことを確認しました。もしかしたら0番台のときのドアチャイムから8000番台と同じドアチャイムの音色へ変更した可能性があります。

所属表記。『横ナハ』とありますが、かつての所属先であった『八トタ』の跡があります。

こちらは『モハE233-8570』。『モハE233-70』から改造されました。元八トタ青670編成のときの番号である『70』・『528』(6号車のみ)はそのまま使用されているようです(ただし3号車・4号車は元の番号『270』に『8500』を追加したため『8770』となっている)。

3号車の『モハE232-8570』。こちらの写真ではほとんど消えているように見えますが、こちらにも0番台時代に使用していたハイフン以下『70』の跡があります。

4号車は『モハE233-270』から『モハE233-8770』に。八トタ青670編成の車番に『8500』を足したために『8770』となっています。こちらにもハイフン以下『270』の跡があります。

5号車の『モハE232-8770』。こちらも4号車と同様ですね。ちなみにパンタグラフは2号車に予備を含めて2基、4号車に1基搭載されており、生え抜きの8000番台と同じ両数・編成形態、パンタグラフの位置が8000番台と同じであることから、0番台6両編成のラストナンバーということでこの元八トタ青670編成が転用改造種車に選ばれたようです。

生え抜きの8000番台とは異なり、この横ナハN36編成の6号車のみ車椅子スペース兼ベビーカースペースが設置されていません。改造費用の関係もあってかそのスペース部分にあたる優先席の一部すら撤去されることなくそのままの優先席として残されているようです。

6号車の車番はハイフン以下の『8000』だけが足されて『クハE232-528』から『クハE232-8528』に。元八トタ青670編成は0番台H編成の6両編成側と同じく、6号車に分割併合が可能な連結器を装備しており、H編成の6両編成側の6号車と青600番編成の6号車の車番は続番となっているために(つまり中央線・青梅線向け八トタH43編成から八トタH59編成までの6号車が『クハE232-501』~『クハE232-517』、青梅線・五日市線専用の八トタ青660編成~八トタ青669編成の6号車が『クハE232-518』~『クハE232-527』という車番であり、元八トタ青670編成の6号車は実は元『クハE232-528』であった)、ハイフン以下の数字『528』を活用したところ、『クハE232-8528』となったのです。元の車番であったハイフン以下『528』の跡もくっきり残っています。

側面部はご覧の通り。見た目は半自動ドアスイッチがある以外は生え抜きの8000番台と同じように見えます。なお大宮総合車両センターからの出場回送時にはなかったドアステッカーが追加されているのが確認できました(『駆け込み乗車はキケン』のステッカーはいまだ貼付されていません)。
しかしこの編成の特徴は先頭車の連結器。生え抜きの8000番台と形状が少し異なるほか、6号車の自動解結装置をもつ連結器はなんと撤去されずそのまま残されています。0番台の特徴である半自動ドアスイッチと形状の異なる連結器と列車番号と種別行先が一体化された案内表示器がいかにも元0番台であるかがよく分かると思います。
連結器だけでなく、スカート周辺にも注目。よく見ると生え抜きの8000番台に装備されている『ホーム検知装置』はこの編成には装備されていません

ここで種別行先案内表示器の試験が開始となり、前面部・側面部での表示が開始されました。


前面部に回り込むと、列車番号表示器と種別行先案内が一体となった表示器に『1111F  各駅停車  立川(『立川』の下部にTachikawa)』『1111F  Local  南武線(『南武線』の下部にNambu Line)』とROM更新された状態で表示されました(生え抜きの8000番台はROM更新されておらず路線名に英語表記はない)。元0番台八トタ青670編成の時は運用線区の関係で列車番号と行先のみでしたが・・・。

ちなみに途中から川崎行き表示に変わりましたが、川崎行きはこのような表示になります。稲城長沼(JN-18)行き、武蔵中原行き、武蔵溝ノ口(JN-10)行きだと表示が窮屈そう・・・。

横ナハN36編成は今後このような表示で運用されていくものと思われます。


立川寄りからはうまく隙間を見つけて編成全体を撮ることが出来ました。

すると直後にE233系8000番台横ナハN3編成がなぜか『1234F』『快速  川崎』表示で新たに仲間に加わる横ナハN36編成の隣へ構内移動してきました。横ナハN36編成と並んだ証拠にカメラに収めました。

横ナハN3編成が再び構内移動すると横ナハN36編成の表示は消えており、無表示になりました。南武線内での試運転が楽しみですね。なお営業運転は3月15日からとなります。

最後にもう1枚撮って観察を終了しました。元0番台の特徴が残っていることもあり、いままでよりも観察時間が長かったように感じました。


最後に比較用にE233系8000番台横ナハN11編成の1449F列車(平日49F運用)を撮って帰りました。

※注意※
青梅線・五日市線から南武線に転属したE233系8500番台横ナハN36編成に関する写真はすべて中原電車区の敷地外より撮影しております(柵の隙間からズームして撮っているものもあります)。あらかじめご了承ください。